放射性セシウム汚染について

(※更新 9/8に新しい記事をアップしました→辰屋の「安全+安心」宣言

神戸牛の安全性は確保されております

先日より報道等で取り上げられている「セシウム」汚染問題について、お客様から多数お問い合わせを頂いております。
現段階で当店が確認している情報を掲載させていただきます。

神戸牛は全て兵庫県産です

神戸牛は定義により先祖代々が「兵庫県生まれ・育ち」の但馬牛であることが条件となっております。
神戸牛専門店である当店では神戸牛のみを取り扱っておりますので、他府県産の牛肉が流入するようなことはございません。
(精肉には「神戸肉之証」を添付しております。個体識別番号により追跡が可能となっております。)

神戸牛は閉鎖育種です

神戸牛の素牛である「但馬牛」は他県のブランド牛と一切交配をしない、
『閉鎖育種』という確たる差別化のもとに肥育されております。
その歴史と肥育方法は、明治時代から現代まで変わる事なく受け継がれております。
今後も、他府県産とは交配されることがございません。

# よく「他府県から神戸に牛を連れてきて、出荷したら神戸牛になる」という誤解がございますが、
# 以上の点からもそういったことは全くございませんのでご安心いただけたらと思います

稲わらについて

放射性セシウムに汚染された「稲わら」について、

7/21に「兵庫県 農政環境部 農林水産局 畜産課」が調査を行った結果、「東北・関東地域からの稲わら等の流通や使用は無かったこと」が確認されました。(資料)

また全農兵庫県本部(JA)へ問い合わせを行いましたところ、
『兵庫県の畜産農家では「兵庫県産・鳥取県・及び輸入品の稲わら」のみを与えており、
東北・関東地域の稲わらは使用していない』との確認がとれております。

【兵庫県WEBサイト】


【兵庫県 記者発表配布資料 (WORDファイルへリンク)】

20110721 兵庫県記者発表資料(wordファイル)
20110721 兵庫県記者発表資料(wordファイル)

神戸肉流通推進協議会 発表資料
神戸肉流通推進協議会 発表資料

辰屋では創業100余年の経験と正しい知識をもとに、
お客様に安心して神戸牛をお召し上がり頂けるようこれからも努力して参ります。

ご不明な点などございましたらお気軽にお問い合わせ下さいませ。

TEL: 078-331-3026(月~土:10時~18時)  or お問い合わせフォーム

どうか今後とも辰屋をよろしくお願いいたします。

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お肉の変色について

お肉の変色には様々な要因がございます。
主に、『鮮度低下』『温度変化』『圧力』『水分』『酸素』等が関係していると考えられます。
カット時の条件は同じですが、発送からお届けまでの間やご自宅での保存時等に変化が起こる場合がございます。

ちなみに当店では必ず発送日にお肉をカットしますので、古い変色したお肉をお送りすることは絶対にありません。
品質についてはどうぞご安心下さいませ。

以下、「一般的に考えうる」変色のケースです。

::配送中::

1. 輸送中の冷蔵庫内の温度管理が適切でなかった場合。(温度変化による変色)
2. お品の保管時に温かい物が触れてしまった、またはそのような場所に一時的に置いてしまった場合。(温度変化・水分による変色)
3. お品の上に重い物を重ねて置いた場合。(圧力による変色)

::ご自宅::

1.直前までお肉がぴったりと重なっていた場合。(酸素に触れないことによる発色不足)
2.冷凍から解凍する際に、水滴が溶けてお肉についた場合。(水分にとる変色)
3.冷蔵庫内で温かい物と一緒に保存した場合。(温度変化による変色)

お肉は酸素に触れる事により、赤く発色します。
お客様の商品をお作りするためにブロック肉からカットした場合、その断面はまだ酸素に触れていないため黒っぽい色になっています。
発送~開封までの間、一番下に重なっていたお肉は酸素に触れませんので、黒っぽく変色して見える事がございます。

ですので表面のお肉は赤く、その下の重なっていたお肉が黒くなる、
というように、それぞれ異なる条件になることは十分にありえます。
なお、この場合は酸素にしばらく触れさせることで赤色に変化いたします。
品質には問題ございません。

問題のないケースです。

輸送中のトラブルと考えられる場合は、一緒に入っている「保冷剤」がフニャフニャになっていたり、
もしくは変形した状態で固まっています。
このような場合は当店にご連絡下さい。商品を交換させていただきます。

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辰屋の通販の歴史

神戸では、お肉を宅配便で贈ることはそう珍しい事ではありません。最近ではいろいろなカタログにも載っていますが、「でもやっぱり不安!」という方も少なくないのでは、と思います。そんな方にも安心して頂くために、当店での通販の歴史についてお話します。

1.始めは鉄道貨物

当店がいつから通販を始めたのか定かではありませんが、現在店主が子供の頃は鉄道貨物で送っていました。クールはもちろん、宅急便という言葉すらない時代ですから常温でも日持ちのする「味噌漬け」だけでした。郵便局でも宅配はありましたがいつ届くかわからなかったので、必ず翌日、北海道など遠方でも翌々日には届く鉄道貨物を利用していました。

子供だった現在店主もよく自転車で最寄の「神戸駅」までお肉を預ける手伝いをしていました。お客様にも最寄の駅まで受け取りに行っていただいていたんです。それでもお肉の贈り物は珍しく大変喜んで頂きました。

2.クロネコヤマトの宅急便

昭和51年、クロネコヤマトの宅急便ができました。翌日にお客様の玄関先まで届けてくれるのです!画期的でしたね~。ここで初めて「味噌漬け」だけでなく「普通のお肉」ステーキや、すき焼き肉も送れるようになったんです。まだクール便は無かったので、発泡スチロールにドライアイスを入れて送っていました。保冷剤ができたのもまだもう少し後です。

3.発砲スチロールから現在のギフトBOXへ

昭和63年、クール宅急便ができました!お陰様で「お肉の宅配便」は飛躍的に増えるようになりました。同時に、当店でも現在使用しているギフトBOXになりました。大きな特徴は一目で「神戸ビーフ」とわかることです。受け取るお客様も届いてすぐ中身がわかりますから「すぐ冷蔵庫にいれなくちゃ!」とうっかり出しっぱなしを防げます。宅配員さんも運ぶ時に気を遣ってくれますしね。

辰屋の化粧箱は一目でお肉とわかります。
辰屋の化粧箱は一目でお肉とわかります。

4.そして現在

今では配達日指定だけでなく時間指定もできるようになり、より確実にお客様のもとへお届けできるようになりました。インターネットで荷物の配達状況も簡単に確認できるようにもなりました。宅急便は本当に便利になりましたね。

クロネコヤマトさんとも出来た当初からのお付き合いで、「辰屋の荷物」には特に細心の注意を払って頂いてます。ギフトでお届け先が不在、なんて時はすぐに当店に連絡が入るようにしています。「お肉」ですから温度管理がとても大切なのです。翌日になってもお届け先様と連絡が取れなければ、すぐに冷蔵から冷凍へ切り替える、長期不在とわかればいったん引き取って在宅を確認してから新しい商品を送る、などヤマトさんとの連携が大切です。他の宅配業者さんもサービスレベルは良くなっていますが、クール便に関してはクロネコヤマトさんが一番安心なのです。

当店もギフトBOXを使わない場合は「KOBEBEEF」のステッカーを貼って必ず中身が分かるようにし、保冷剤も必ず入れています。そうそう事故が起こるものではないですが、大事なお客様の真心とともに贈る「お肉」なのですから、宅配業者だけに頼らず、荷物を出す側も細心の対応が必要だと思うのです。当店では責任を持ってお客様の大事な贈り物をお預かりしておりますので、安心してご利用くださいませ。

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実店舗リニューアルオープンのお知らせ

神戸元町にある実店舗の改装が終わりました。長い間、本当にご迷惑をおかけいたしました。

改装期間中、ご来店いただきましたお客様いろいろとご不便をおかけいたしましたが
本当にありがとうございました!

2006年4月6日よりリニューアルオープンさせていただきました。
今後とも何卒よろしくお願いいたします。皆様のご来店をスタッフ一同、心よりお待ち申し上げております。

<場所>

JR神戸線・阪神電車 各元町駅(東口) 南へ徒歩2分
(穴門商店街内)
〒650-0022 兵庫県神戸市中央区元町通1-13-19
有限会社 辰屋
TEL:078-331-3016 FAX:078-331-3082
◆営業時間 AM10:00~PM6:00
◆定休日  日・祝日

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お肉の海外発送について

【2015年10月追記】冷凍、真空パックでの神戸牛販売を承っております
※遠方への手土産や海外発送についてまとめた記事です。
※2016年1月より、シンガポールへは1人5kgまで持ち込みが可能となりました。詳しくはこちら→
シンガポールへの牛肉の携帯品(お土産等)輸出が可能になりました

****以下、2005年時点での記事となります ****

まず最初にごめんなさい。お肉を海外発送するには相手国によって違う様々な非関税障壁があるため、当店では海外発送はできません。
※平成13年9月より日本はBSE発生国のため日本からの牛肉の輸出は、現在ほとんどの国で認められていません。

肉製品(肉・肉加工品)って?

■海外へ持ち出し・持ち込みをする場合の検疫対象は「精肉」だけじゃないんです。「ハム・ベーコン・ソーセージ・ビーフジャーキー」などの肉加工品も含まれます。

■また、次のような「畜産物」も検疫対象になります。
骨・卵・脂肪・血液・皮・毛・羽・角・蹄(ひづめ)やこれらの加工品など
■肉製品だけでなく、ペットなどの動物の持ち出し・持ち込みにも手続きが必要です。どちらも手続きは「動物検疫所」で行います。

肉製品の海外への持ち出しについて

■持って行きたい国向けの「検査証明書」が必要です。
相手国により条件は異なり、また家畜の病気の発生状況などにより、その時々によっても条件は異なります。

■検査証明書の発行は「動物検疫所」にて行います。
持って行きたい国ごとに、また持ち出しするものにより手続きの方法は異なります。
<例:アメリカへお肉を贈る>
1.東京のアメリカ大使館にて発送時現在の条件を聞き、条件に適合する証明書を添付し許可印をもらいます。
2.神戸から発送・持ち出しするのであれば神戸動物検疫所へ、許可印をもらった書類を持って行き証明書を発行してもらいます。
注)ただし、「お肉」の輸出条件はかなり厳しくほとんど不可能に近いため、当店も海外発送は行っておりません。また、2005年現在日本はBSE発生国のため輸出できなくなっています。

肉製品の日本への持ち込みについて

■外国からの肉製品(牛肉・ビーフジャーキー・ソーセージなど)は、家畜の病気の発生状況などにより、日本に持ち込みができる国とできない国とあります。

■持込ができる国であっても、日本向けの「検査証明書」が必要です。販売員さんが「できますよ。」と言っても、その国で日本向けに検査を受け検査証明書を取得しなければ持込みはできませんので注意してくださいね。

■アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、シンガポールの免税店などでは、最初から日本向けに検査証明書がついたものが販売されているようです。
もっと詳しく知りたい方は下記をご覧ください。

■アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、シンガポールの免税店などでは、最初から日本向けに検査証明書がついたものが販売されているようです。
もっと詳しく知りたい方は下記をご覧ください。
動物検疫所のご案内
動物検疫所一覧
※平成13年9月より日本はBSE発生国のため日本からの牛肉の輸出は、現在ほとんどの国で認められていません。

【関連リンク】冷凍、真空パックでの神戸牛販売を承っております

 

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BSE(牛海綿状脳症)について

※追記 BSE対策の見直しについて

神戸市では、平成13年10月18日からBSE全頭検査を実施してきましたが、平成25年7月1日から検査対象となる牛を、現行の全頭から48ヶ月齢超に見直しました。
詳細はコチラ
http://www.city.kobe.lg.jp/life/health/hygiene/food/bse.html
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いわゆる「狂牛病」に感染した牛が日本で発見されてから、さまざまな報道、国の対応の遅れなどで皆さまも振り回されたことだと思います。当店がお肉を販売し続けてきたのは、もちろん安全だと確信を持っていたからですが、”ご理解いただけない時期”はやはり大変でした。それでもお客さま皆さまに支えられ、お励ましの言葉をいただき、本当にありがたかったです!あらためてありがとうございました!

BSEって?

■病原体はプリオン(prion)と呼ばれる異常な蛋白粒子です。もともと正常なプリオン蛋白は脳等の神経細胞の膜に多く含まれていますが、異常なプリオンが入ると正常なプリオンに接触し次々に変性してしまう性質を持っています。

■もともとの感染源とされるのは、スクレイピーと呼ばれるBSEと極めて似た病気の、羊のプリオンが含まれた肉骨粉を牛の飼料として使われたことです。
(※羊のスクレイピーという病気は昔からあり、食べても人には感染しません。)

■BSEという病気が発見されるまで、知らずにBSEに感染した牛の廃棄物も肉骨粉となり、連鎖的に日本にまで運ばれてきてしまいました。

詳しくはこちら(国内発生当時の当店の説明ページです)

ほんとに安全なの?

安全です(^^)!
■現在の日本では感染した牛が市場に出ることはありません。
また、感染源である肉骨粉の使用はもちろん製造も禁止されています。

■BSEに感染した牛の食べてはいけないとされているのは次の部位です。
脳・脊髄・網膜(目の膜)・回腸遠以部(小腸の最期の部分) ※現在では感染の有無に関わらず、これらの部位は破棄されています。

■BSEに感染した牛であっても、一般に「肉」と呼ばれる「筋肉(精肉)」を食べても問題ありません。「牛乳・乳製品」また「豚肉」「鶏肉」はもちろん問題ありません。

■人に感染するのは、大量に異常プリオンを摂取した場合です。人の体は一定量以上に摂取しなければ、排出される仕組みになっています。毎日小量ずつ摂取したとしても、排出され体内に貯まるものではありません。

■実際に感染者が百数名出たイギリスでは脳や脊髄を精肉と同じように食べていました。日本でもしも万が一、感染した牛が市場に出たとしても、上記「食べてはいけない部位」は感染の有無に関わらず破棄されていますし、感染した牛の精肉に含まれる異常プリオンは極々微少量であり、人に感染するものではありません。

■牛肉であれば「O-157」のような食中毒の方が皆さまに気をつけて頂きたいと思います。「O-157」についてはこちらを参考にしてくださいね。
ご家庭での衛生管理術

神戸ビーフについて

■神戸ビーフをはじめ、日本の和牛は「肉の味は餌で決まり、さし(霜降)は血統で決まる」と言われ、餌には本当に気を遣っています。肉骨粉のような餌は肉質に悪い影響を与えるため使用しません。

■また神戸ビーフは必ず兵庫県で生まれ、兵庫県で育ちます。何代にも渡り牛の戸籍が残されており、餌・肥育状況等も徹底して管理されているため、精肉になっても生産者までたどるのは簡単です。

子牛登記証明書

今後について

■日本の和牛は以前から耳標(識別番号)をつけていましたが、県内のみの識別番号であることが多く、他県にいくと違う識別番号が付けられたりとややこしくなっていたため、和牛だけでなくすべての国内の牛に統一された識別番号がつけられるようになりました。

ちょっとわかりにくいですが、耳についてる
黄色い札が『耳標』です。→

■店頭でパックになっても、誰もが簡単に生産者までたどることができるシステム(トレーサビリティ)はまだ試験的に一部で始められたばかりですが、一日も早く確立されて欲しいですね。
■最後に個人的な意見ですが、今「廃用牛」と呼ばれる乳の出なくなった乳牛がどこにも引き取り手がなく生産者の方は本当に大変だと思います。国が買い取る制度を設けており、買い取った後、検査をし陽性でも陰性でも破棄されるのですが、万が一感染牛が出ると生産者当人だけでなく、同じ地域の生産農家に迷惑がかかると出せずにいます。

実際、1頭目が千葉で出た時は「千葉産」の牛肉が売れず、北海道の子牛だったとわかれば「北海道産」というだけで敬遠され、国の対応やマスコミの報道のあり方にも大いに問題を感じましたが、何よりも一人一人が冷静に判断することが大切だと思いました。

BSEに関わらず、国の対応の遅れや、マスコミの偏った報道はよくあることですが、私たち一人一人が惑わされず自分で判断する目をもつことが、国の対応やマスコミの報道をも変えていく力になると信じています。

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狂牛病について

平成13年10月9日
更新日 10月13日

平成13年9月10日に千葉県において狂牛病に感染した乳牛が確認されたことはご周知のことと思います。
狂牛病は正しく対応がとられれば、食肉となることもなく人への危険も起こり得ませんのでしばらく静観をしてまいりましたが、日に日に様々な情報が流れ、皆様不安を感じておられると思います。
神戸ビーフを特産品の一つとする兵庫県、神戸市の職員の方々をはじめ、肥育農家、食肉処理場、食肉販売店、それぞれの立場で皆様の不安を少しでも取り除くためよりいっそうの態勢を整えております。
微力ではございますが、当店でも正しい情報を提供していきたいと思います。
今後も情報収集に努め、新しい情報が入り次第掲載していきますので、「正しい情報が欲しい」「安心してお肉が食べたい」と思っておられる方のご参考になればと思います。

目次
1.まず知って頂きたい事
2.神戸ビーフは大丈夫? 
3.狂牛病とはどういうものか
4.人体への影響
5.なぜ肉骨粉が作られるようになったのか
6.日本における対応 
7.10月11日類似家畜の牛が発生したことについて 

1.まず知って頂きたい事

■一般に「肉」と呼ばれる「精肉」や「牛乳」「乳製品」また「豚」「鶏」は安全です。

■狂牛病に感染した牛の食べてはいけない部位

脳・脊髄・網膜(目の膜)・回腸遠以部(小腸の最期の部分)
*上記部位にのみ感染源となる伝達因子(プリオン)が認められています。その他の部位には伝達因子は認められておらず、たとえ感染した牛のものであっても安全と言われています。実際には感染が確認された牛は焼却処分することになっており(今回国内で狂牛病が発見されたことにより確実に義務付けられました。)感染した牛のどの部位も市場に出ることはありません。

■食べることにより感染し、空気感染や触れることによる接触感染はしません。

■輸入牛については、アメリカ産・オーストラリア産(オージービーフ)・ニュージーランド産はEUで安全と認められております。

2.神戸ビーフは大丈夫? 

             

■神戸ビーフとなる兵庫県の和牛は、生まれた時に一頭一頭鼻紋をとり、何代にも渡り戸籍を残していきます。餌も何歳の時に何を与えたか記録を残し厳正に管理されており、問題となっている肉骨粉等は配合されていません。神戸ビーフをはじめ特定銘柄牛は『味は餌で決まりさし(霜降)は血統で決まる』と言われ、各肥育農家ごとに企業秘密と言われるほど与える餌には気を遣われています。大豆や小麦を自分のところで煮たりして独自の餌を与え、こうして熟練した肥育農家に愛情を込めて育て上げられています。
(全国の銘柄牛も同様に一頭一頭戸籍が作れらています。)

■衛生的にも管理された食肉処理場で、処理前に食肉検査員が厳正に検査し、病気の牛、病気の疑いのある牛は食肉にはなりません。食肉処理された後も、食肉衛生検査センターの検査員が厳正に検査したもの以外は提供されません。

■平成13年9月26日に、兵庫県内の全ての肥育農家に立ち入り調査を実施し、肥育されている牛全てに(乳牛・肉用牛いずれも)検査済みであり、狂牛病の症状が見られる牛は確認されなかったとの報告を受けております。

■神戸ビーフ(神戸肉、神戸牛、いずれも呼び名の定義はなく同じものです。)はそもそも「精肉」となってから全国共通の規格によりランク付けし、その中で定められた規定以上のものを指しますので厳密に言うと「内臓」「頭」等は含みません。(それでも「神戸ビーフのツラミ(頬肉)」等が売られているのは、神戸ビーフと認定された牛のツラミであるからでしょう。)ですからたとえ狂牛病に感染した牛であっても、感染原因である伝達因子が含まれる神戸ビーフとは存在しませんし、感染が確認された牛はすべて焼却処分されるため食肉として市場に出ることはありません。

■10月18日以降、全国で全頭あるいは30ヶ月以上の牛全てにプリオン検査を導入する予定となりましたが、当店でも他の神戸ビーフを販売するお肉屋さんと共に、たとえ国が30ヶ月以上のみに決定しても、神戸屠場だけでも全頭検査し、完全に安全宣言ができるよう陳情中です。

■神戸市場では、生産者に対して独自に作製した「肉牛出荷肥育農家証明」の提出を求め、それに基づき購買者に「肉牛枝肉購買証明書」を交付することになりました。
 「肉牛出荷肥育農家証明」に記載される事項
  ・出荷牛の品種、性別、生年月日
  ・肥育農家の住所、電話番号(消費者からの問い合わせに対応するため)
  ・飼料関係データ:飼料工場の所在地・電話番号・与えている飼料の成分量、原材料名
             肉骨粉の使用をしていない旨の証明
  ・肥育農家が所属する農協あるいは出荷団体の責任者の認印
 「肉牛枝肉購買証明書」に記載される事項
  ・上記肥育証明をもとに、給与飼料の安全性に加え、市場での生体・枝肉検査の結果を付記。

3.狂牛病とはどういうものか  

             

*「国際獣疫事務局(OIE)」のレポートと厚生労働省の資料をもとに作成しています。

■狂牛病とは、牛海綿状脳症(Bovine spongiform encephalopathy)といい、通常海外ではBSEと呼ばれています。その症状から狂牛病として新聞等で報じられ一般に知られています。(以下BSEと呼んで説明します。)

■BSEは長い潜伏期間(2年~8年)を経て発症し、脳の組織にスポンジ状の変化を起こし、必ず死に至る牛の神経性疾患です。約2歳齢の牛が稀に発症することがありますが、大多数は4~5歳齢の成牛に発生します。(30ヶ月齢以下での発症はほとんどありません。)

■症状は、生体のままでは発症するまでの診断方法はなく発症すると体力の減退、体重の減少、搾乳量の減少、神経的諸症状が現れ、歩行失調も見られることがあり、運動失調の悪化や全身的な衰弱を起こして倒れたり、横転したりする場合もあります。発症後死亡するまでの経過日数は2~3週間から1年間とまちまちです。

■最初、1985年にイギリスで発生が確認されました。経口感染により(食べることにより)感染し、接触感染は起こさないことが研究の結果認められています。

■病原体はプリオン(prion)と呼ばれる異常な蛋白粒子で、通常のウイルスの定義にはあてはまらず、一般のウイルスのような病原体の大量放出や細胞病変は見られません。このことや潜伏期間が長いことが実験・研究に時間を要し未だ解明されていない要因になっています。
もともと正常なプリオン蛋白は脳等の神経細胞の膜に多く含まれていますが、病原性を有する異常なプリオンが入ると正常なプリオンに接触して次々に変性してしまう性質を持っています。

■発病のメカニズムはいろいろな説がありますが、一般的に異常なプリオンが正常なプリオンを次々に変性し細胞を殺してしまい大きな空砲を形成すると言われています。そして血清反応による診断方法はありません。
BSEのプリオンは物理的科学的処理に対して強い耐性をもち、細菌や一般のウイルスを死滅させる温度や煮沸では殆ど死滅しません。OIEの基準では「組織の大きさを5cm以下にしたものを133℃以上、3気圧で20分以上の高圧滅菌が必要である」とされています。

■感染源とされる肉骨粉については、BSEと極めて似た病気であるスクレイピーと呼ばれる羊のプリオンが含まれた肉骨粉が牛の飼料ととして使われたことが原因とされています。

■BSEと羊のスクレイピーはどちらもプリオンによって起こりますが、同じ病原体ではなく2つのプリオンは似て非なるものです。BSEの病原体は羊のスクレイピーの病原体と比較して病変の出方の度合いが極めて安定している事などから別の病原体であるとされています。また、羊のスクレイピーは人間には感染しません。

4.人体への影響

               

■残念ながら、研究の結果BSEは人に感染することが次第に明らかになってきています。病名は新変異型クロイツフェルト・ヤコブ病と呼ばれています。以前からあったクロイツフェルト・ヤコブ病はBSEによるものとは証明されず、その為当初は「人には感染しない」とされてきました。研究が進むことにより、BSEによるものと考えられる新変異型クロイツフェルト・ヤコブ病と以前からあったクロイツフェルト・ヤコブ病との違いが明らかになってきました。

■理由(BSEによるものではないかと疑われる10人の患者の調査結果)
・通常のクロイツフェルト・ヤコブ病の平均年齢は65歳であるが、新型は16歳~36歳と異常に若い。(10人中3人は10代後半・5人が20代・2人が30代)
・通常のものに見られる脳波の型が新型には見られなかった。
・10人の発症後の生存期間は平均13ヶ月で通常のものは平均6ヶ月。
・患者はいずれも脳に海綿状の症変が見られ、死亡した人の解剖ではプリオン蛋白の大きなプラックと呼ばれる形成が見られた。(通常のものの患者の脳と異なる病変)

■また、その後の研究でもBSEの牛と新型ヤコブ病の人、双方の病変部をマウスに感染させた場合の経過がほとんど同じという発表もされています。

■人への感染は確実と言えますが、BSEにより感染した人(現在までで百数名)は全てヨーロッパの人であり、BSEが発見される前から、また人への危険性がわかるまでの間も肉と同様に脳や脊髄などの危険部位を知らずに食べ続けていました。日本では食文化も違い脳などを食べる習慣はあまり無く、すでにBSEという人に感染する怖れのある病気が存在することもわかっています。日本でもBSEに感染した牛は焼却処分することが義務付けられております。今回当該牛が肉骨粉となったのは認識の甘さからであり残念でなりません。ですがこのことにより今まで以上に規制が厳しくなり、危険とされる部位はもとより原因となる伝達因子が含まれた食品が出回らない態勢をより徹底されようとしています。

5.なぜ肉骨粉が作られるようになったのか

          

■これについては明確な文献を見つけていないので当店での見解ですが(正しくない部分がありましたら、ご指摘ください。)、もともとずっと以前から屠場(とじょう)で売り物にならない部分をそのままではかさばる事や、衛生上の問題から焼却処分をしていました。日本でも昔は屠場の横には焼却炉がだいたいどこにもあったものです。昔は焼却後、廃棄されていましたが、そこにはカルシウム、蛋白などの栄養素が多く含まれること、捨てずに利用した方がリサイクルになりお金にもなることから、飼料・肥料等に使用されるようになりました。

■1985年以降、突然狂牛病とされる牛が発見され始めたのは、70年代の石油ショックが遠因とされています。それまでは肉骨粉は充分に加熱されており、病原体とされるプリオンもある程度は死滅していましたが、70年代後半に燃料を節約するため作り方が変わり加熱時間が短くなっています。
(10月1日日本経済新聞25化学13版山内一也東京大学名誉教授(日本生物学研究所理事、ウイルス学)の記事より抜粋)

■現在では乾熱に強いプリオンも、何気圧で何度以上、何分高圧滅菌すると死滅するかはわかっており、安全な肉骨粉を飼料・肥料として作る事は可能であるだろうが、狂牛病はもともと草食の牛に人が無理やり肉食を与えた人為的なものであると言えるため、(軽々しい発言かもしれませんが)今後は使用しない方がいいと当店では認識しています。

6.日本における対応

               

■8月6日千葉県下の酪農家で飼育されていた乳用牛1頭(ホルスタイン種・雌・5歳)が食肉処理場でと蓄されたが、起立不全を呈していたため脳を採取し検査を実施。(*当該牛は食肉にはなっていない。)

■8月15日、陰性が確認され通常の病性鑑定対象として処理することとしたが、病理組織学的検査で脳の組織に空胞を認めたため、念のために免疫組織化学的検査を実施することに。

■9月10日免疫組織化学的検査の結果、陽性の反応を得、この牛の材料・国内の検査結果を国際リファレンス研究所である英国獣医研究所に送付。

■9月10日農林水産省にBSE対策本部を設置。

・当該牛の導入先・給与飼料状況等の調査を実施。

・9月12日~25日に独立行政法人肥飼料検査所が牛を対象とする飼料を製造する全ての配合飼料工場に緊急立入検査を実施。

・9月12日~30日に都道府県畜産担当部局に国内で飼養されている全ての乳用牛・肉用牛に調査を実施するよう要請。

■9月21日英国獣医研究所から今回のBSEの類似患蓄は牛海綿状脳症と診断する検査結果が届く。

■10月2日までに判明した牛海綿状脳症の類似患蓄等の検査結果は全て陰性が確認される。

■10月4日以降全ての国からの肉骨粉等の輸入を一時停止するとともに、国内産を含めた飼料用・肥料用の肉骨粉及び肉骨粉等を含む飼料・肥料の製造及び販売の一時停止の要請を行う。

■10月18日以降、食肉処理場において全頭にBSE検査を導入する。

7.10月11日擬似患蓄の牛が発生したことについて

   

■10月10日に東京都中央卸売市場食肉市場においてと蓄解体した303頭のうち26頭について、11日厚生労働省が検査を実施したところBSEが疑われる牛が1頭発見されました。この検査は18日から予定されている全頭検査に先立ち実習として実施されたものであるが、その後の精密検査により陰性となりました。

■18日からの検査は信頼できるのか?
18日から導入予定の検査はELISA法というスクリーニング検査であり、この検査は陽性を陰性と誤診することはありませんが陰性を陽性と誤診する確立は3%と言われています。まずこの検査により陽性を疑うものを抽出し、ひっかかったものをより確実な検査で調べる体制となっています。ですから今後全頭検査が始まり、今回のようにBSEを疑う牛はある程度出てくるのではと思いますが、その後確実に検査され、ひっかかった牛の個体判別の体制も整えられているため、確実に感染した牛が市場に出ることはなくなると言い切っていいというのが当店での見解です。

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ET(受精卵移植)和牛普及研究会の報告

『ET和牛』なんて聞いたこともない方が多いのではないでしょうか。平成13年2月25日に神戸市産業振興局主催で『ET和牛』の普及推進・理解と、生産者・食肉流通業者・消費者との交流を図るため、上記研究会が神戸市立農場公園で行われました。辰屋からも店主たっちゃんとのざが参加してきました。

1.研究会(10:00~11:00)

神戸ワイン城のある神戸市立農業公園の大会議室にて受精卵移植事業の説明が行われました。

2.現地説明(11:00~12:15)

農業公園近くの「こうべ育成牧場」と農業公園内の「神戸ビーフ館」へ行きました。

子牛です。人なつっこくてかわいい。

広い放牧地。向こうに明石海峡大橋が見えたのですが少し曇っていて写真に写らなかったのが残念。

大人の牛(右)も人なつっこかったです。当たり前ですがET和牛も普通の牛と同じですね。

3.試食会(12:20~14:30)

農業公園内のバーベキュー場でET和牛の試食会が行われました。右の写真の一番手前の頭がたっちゃんです^^。

ET和牛とは

ETとは、「Embryo Transfer」の略で受精卵移植の事です。
通常は母牛の体内で行われる受精や着床の過程が、一部人間の手を借りて行われるだけで、人工授精で生まれてくるものと全く同じ純粋の黒毛和種です。受精卵には遺伝子の導入や組み換えなどの操作は一切行われませんのでクローン牛ではありません。
牛は人間と同じく単胎動物(通常一度に一頭の胎子しか妊娠しない)で、妊娠期間も約290日に及ぶため、通常は一年に一頭しか子牛を産めません。しかし優秀な資質を持った種雄牛と雌牛から受精卵を生産して数頭の雌牛に移植すれば、優れた資質を受け継いだ子牛を多数得る事ができます。これが受精卵移植技術で、高品質な畜産物を生産するために利用しています。
神戸市では昭和62年度に自治体としては全国的にも数少ない黒毛和種受精卵移植事業の取り組みを開始しました。

体外受精卵の作り方

体外受精卵は、食肉センターで肉質良好であった黒毛和種(母牛)の卵巣から取り出した卵子と、県下でも優秀な種雄牛の精液を用います。体外で培養した受精卵は、受精後6~7日で仮腹牛の体内に移植します。この方法では母牛の肉質が直接目で見てすぐに判別でき、さらに受精卵は大量に安く生産できるメリットがあります。

さいごのまとめ

いわゆる仮腹妊娠ってことですね。人間の仮腹妊娠は日本でも賛否両論言われていますね。牛の場合、人間の食への追求ってことでしょうか。
この事業はまだ始まったばかりでET和牛はほとんど普及されていませんが、今後もっと進んで良質な神戸ビーフが多く生産されるようになると、私たちのもとに美味しい神戸ビーフが安く届けられる時代が来るかもしれませんね。

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